1UPキノコ

 夏が終わり近所の公園から蝉の声が減り、違う虫が鳴いていた。朝も涼しくなった。夏が終わると特に何もしてなくても、否応なしにノスタルジックな感じになる。小学生の頃、夏休み最後の日を如何にして過ごすか、どうすれば充実した一日になるかとかめっちゃ考えて、結局普通に一日終えるって言うのを思い出す。

 友人との会話は大体たわいもない戯言ぐらいでそこまで密度の濃くないものが多い。時々、何の話だったか分からなくなる時すらある。それが楽しかったり、非生産的な話よりもっとするべき話があるんじゃないかと思ったりするのだが、依然として何が良いのかまだ謎である。他の人は普段どんな話で盛り上がるのだろうか。

 秋というと「文化祭」と言うワードが頭に浮かぶ。でも正直言って、文化祭はあまり何かした記憶が無い。あるとすれば有志でバンドを組んでやったのと、校内でやってたバザーで売れ残ったハンガーを5個10円で押し売りされた記憶ぐらいだ。なんとも虚しい文化祭だなと思う反面、あれは楽しめる人が参加するからこそ楽しいものであってみんながみんな何も彼も享受して楽しめるものではないと思ってたりする。みんなが楽しめるものなんてあるわけがないと暗示をかけて、哀しい自分に救済の手を差し伸べるのである。

 これからは寒くなる。自分の中で夏は「冬と冬の間に挟まれた季節」と言う感覚がある。マリオのスターの効果が持続している間が夏に当たるという感じだろうか。つまり秋とは効果が切れた直後。無敵では無い。だから人は秋にきのこを食べるのかもしれない。